AJFIの概要
ARES Japan Fund Indexについて
AJFI(ARES Japan Fund Index)は、国内不動産に投資を行うコア・ファンドの運用実績(パフォーマンス)をユニバース(母集団)としたファンド・インデックスです。ファンドは、借入金などのデットを調達し、いわゆるレバレッジを利用していることが多いことから、こうしたファンド指数をレバレッジ後の不動産インデックスと呼ぶこともあります。
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AJFIの概念図
AJFIは、(1)ファンドの運用会社からデータ提供される非上場・私募ファンド(非公開データ)と(2)純粋なコア・ファンドとして位置づけられるJ-REITのパフォーマンス(公開データ)から得られるインカム・リターンとキャピタル・リターンを加重平均して指数化したものです。
- ここでは、賃貸事業損益は、ファンドの当期純利益から不動産売買損益を控除した値を示す。
REITの採用
日本のJ-REITは、諸外国のREITと下記の点で異なるため、コア・ファンドのユニバースに採用しています。
- 法令で開発等が制限された賃貸専業・長期保有目的の純粋なコア・ファンドであること
- 年2回の外部鑑定評価が物件単位で開示されていること
- NOIや売却損益などの収益情報が物件単位で開示されていること
J-REITのエクイティは上場され、市場価格で売買されていますが、AJFIでは、J-REITを上場していないファンドとみなし、そのNAVの変化をリターンとして取り入れています。
一方、非上場のオープンエンド・ファンド(私募REIT)は、非公開の非上場・私募のコア・ファンドに含まれていますが、レバレッジ水準や純粋なコア・ファンドである点は、J-REITと非常によく似ています。
AJFI Fact Sheet
- 名称
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ARES Japan Fund Index
- 概要
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国内コア不動産ファンドのパフォーマンス指数(レバレッジ後の不動産投資指数)
- 公表指数等
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- 2001年12月31日=1000とする月次リターン指数
- 四半期・年次収益率(インカム、キャピタル、トータル・リターン)
- その他ファンド数、資産総額、NAV等の動向
- サブインデックス(AJFI-Open End Core Unlisted REITs等)
- 算出方法
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ファンド毎の投資期間中のインカム(当期利益)とキャピタル(外部鑑定ベースのNAVの増減)の収益率を加重平均し指数化
インカム・リターン + キャピタル・リターン= トータル・リターン (ファンドの時間加重収益率ベース)
- 米国NFI(NCREIF Fund Index)の算出方法(Methodology)に準拠。修正ディーツ法。
- 情報提供
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- 月次更新
- ARES WebサイトからDatabookを無償ダウンロード可能
- 情報ベンダー(Bloomberg等) を通じて提供
- ユニバース
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- 不動産賃貸からのインカム・リターンの獲得を主たる期待リターンの源泉としたファンド(コア型・コアプラス型等)で、私募ファンド(私募REIT含む)とJ-REITが対象
- J-REITについては、私募REITの運用実績と同様に、上場していないものとみなしたNAVの変動率をキャピタル・リターン(Capital Appreciation)としている。